▪️目的
プログラミングやITについて調べていると、「Visual Studio Code」という名前を見かけることがあります。
「Visual Studio Codeって何?」
「エディタってどういう意味?」
「統合開発環境(IDE)とは違うの?」
「メモ帳とは何が違うの?」
このように疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、IT初心者の方向けに、Visual Studio Codeとは何なのか、そして「エディタ」や「統合開発環境(IDE)」とは何なのかを、できるだけわかりやすく解説します。
▪️Visual Studio Codeとは
Visual Studio Codeは、Microsoftが開発・提供しているソースコードエディタです。
一般的には「VS Code」と略して呼ばれることもあります。
簡単に言えば、
プログラムを書くための高機能なエディタ
です。
例えば、Pythonでプログラムを書く場合、Visual Studio Codeを使ってPythonのコードを作成・編集できます。
print("Hello World")
このようなコードを入力するだけなら、Windowsのメモ帳などでもできます。
では、なぜわざわざVisual Studio Codeを使うのでしょうか。
その理由を理解するために、まず「エディタ」について見ていきましょう。
▪️そもそもエディタとは?
エディタ(Editor)とは、文字やファイルの内容を編集するためのソフトウェアです。
プログラミングの世界では、特にソースコードを編集するための「コードエディタ」がよく使われます。
例えば、Windowsに標準で搭載されている「メモ帳」も、文字を入力・編集するという意味ではテキストエディタの一つです。
しかし、プログラムを書く場合は、単に文字を入力できればいいというわけではありません。
例えば、次のようなPythonコードがあるとします。
name = "LoveLab Engineer"
print(name)
コードエディタでは、プログラミング言語に合わせてコードを色分けしたり、入力を補助したりすることができます。
このように、プログラムを書くことに適した機能を備えたエディタがコードエディタです。
Visual Studio Codeも、このコードエディタの一つです。
▪️Visual Studio Codeは何ができる?
Visual Studio Codeには、プログラミングを効率よく進めるためのさまざまな機能があります。
代表的なものを紹介します。
♦︎コードを見やすく表示できる
Visual Studio Codeでは、プログラミング言語に合わせてコードを色分けして表示できます。
これをシンタックスハイライトといいます。
例えば、Pythonのコードでは、変数や文字列などを見分けやすく表示できます。
コードの量が増えてくると、このような機能によってコードを読みやすくなります。
♦︎コードの入力を補助してくれる
Visual Studio Codeには、コード入力を補助する機能もあります。
入力した内容に応じて候補を表示したり、コードの入力を補完したりできます。
このような機能を利用することで、コードを一からすべて入力する手間を減らせます。
♦︎拡張機能を追加できる
Visual Studio Codeには、**拡張機能(Extensions)**があります。
拡張機能を追加することで、Visual Studio Codeにさまざまな機能を追加できます。
例えば、
- Python開発用の機能
- Git連携
- Terraformのコード補完
- Docker関連の機能
- AWS関連の機能
などがあります。
つまり、
自分が必要な機能を後から追加して、自分好みの開発環境を作れる
ということです。
Visual Studio Codeが多くの開発者に利用されている理由の一つでもあります。
▪️ターミナルも利用できる
Visual Studio Codeには、統合ターミナルという機能があります。
ターミナルとは、コマンドを入力してコンピューターを操作するためのものです。
例えば、
python main.py
と入力してPythonプログラムを実行したり、
git status
と入力してGitの状態を確認したりできます。
Visual Studio Codeでは、コードを編集している画面からターミナルを開いて操作できます。
そのため、
コードを書く
↓
コマンドを実行する
↓
結果を確認する
↓
コードを修正する
という作業を、一つのアプリケーション内で行えます。
▪️Gitとも連携できる
Visual Studio CodeはGitとも連携できます。
Gitとは、ファイルの変更履歴を管理するためのバージョン管理システムです。
例えば、
「昨日変更したコードを元に戻したい」
「どこを変更したのか確認したい」
といった場合に、Gitの履歴を利用できます。
Visual Studio Codeでは、Gitの状態を確認したり、変更をコミットしたりする操作を画面上から行うこともできます。
▪️統合開発環境(IDE)とは?
ここで、Visual Studio Codeを調べているとよく出てくる**「統合開発環境(IDE)」**についても説明します。
IDEは、
Integrated Development Environment
の略称です。
日本語では統合開発環境といいます。
簡単に言うと、
プログラムを開発するために必要な機能を、まとめて提供するソフトウェア
です。
例えば、プログラムを書くためのエディタだけではなく、
- コードの編集
- プログラムの実行
- デバッグ
- ビルド
- プロジェクト管理
- バージョン管理
など、開発に必要なさまざまな機能を一つにまとめています。
そのため、IDEを使うことで、複数の開発ツールを別々に用意する手間を減らせます。
▪️エディタとIDEは何が違う?
ここが少しややこしいところです。
大まかに考えると、
エディタ
→ 主にコードを書く・編集するためのもの
IDE(統合開発環境)
→ コードを書くことに加えて、実行・デバッグなど開発に必要な機能をまとめたもの
という違いがあります。
ただし、現在の開発ツールは機能がどんどん増えているため、「エディタ」と「IDE」の境界は必ずしも明確ではありません。
Visual Studio Codeも、基本的にはコードエディタとして位置付けられています。
しかし、拡張機能を追加することで、デバッグやGit連携、各種開発支援機能などを利用できるため、IDEに近い使い方をすることもできます。
つまり、
Visual Studio Codeは「軽量なコードエディタをベースに、必要な機能を自分で追加していく」という考え方のツール
と考えると分かりやすいでしょう。
▪️Visual Studio CodeとVisual Studioは違う?
「Visual Studio Code」と「Visual Studio」は名前が似ていますが、別のソフトウェアです。
どちらもMicrosoftが提供しています。
Visual Studio Codeは、さまざまなプログラミング言語や開発環境に対応できる、拡張性の高いコードエディタです。
一方、Visual Studioは、より多くの開発機能をまとめて提供する統合開発環境(IDE)です。
名前は似ていますが、目的や特徴が異なります。
▪️Visual Studio Codeは無料?
Visual Studio Codeは無料で利用できます。
Windows、macOS、Linuxに対応しているため、さまざまな環境で利用できます。
また、拡張機能を追加することで、自分が使用するプログラミング言語やツールに合わせて環境をカスタマイズできます。
▪️Visual Studio Codeを使うメリット
ここまで紹介した内容をまとめると、Visual Studio Codeには次のようなメリットがあります。
- 無料で利用できる
- 多くのプログラミング言語に対応している
- コードを見やすく表示できる
- コード入力を補助してくれる
- 拡張機能を追加できる
- ターミナルを利用できる
- Gitと連携できる
- 自分に必要な機能を追加できる
特に大きな特徴は、必要な機能を後から追加できることです。
最初からすべての機能が入っているのではなく、自分の用途に合わせて環境を作っていくことができます。
▪️Visual Studio Codeとプログラミング言語は別物
初心者の方が混乱しやすいポイントなので、最後に整理しておきましょう。
Visual Studio Codeはプログラミング言語ではありません。
例えば、
- Python → プログラミング言語
- JavaScript → プログラミング言語
- HTML → マークアップ言語
- Terraform → インフラをコードで管理するためのツール・言語
- Visual Studio Code → コードを編集するためのエディタ
というように、それぞれ役割が違います。
例えばPythonを使う場合は、
Pythonでプログラムを書く
↓
Visual Studio Codeでコードを編集する
という関係になります。
Visual Studio CodeそのものがPythonというわけではありません。
▪️まとめ
今回は、Visual Studio Codeについて解説しました。
Visual Studio Codeは、Microsoftが提供しているソースコードエディタです。
単純に文字を入力するだけではなく、
- コードを見やすく表示する
- コード入力を補助する
- 拡張機能を追加する
- ターミナルを利用する
- Gitと連携する
など、プログラミングやシステム開発を効率よく進めるための機能が用意されています。
また、Visual Studio Codeを理解するためには、「エディタ」と「統合開発環境(IDE)」の違いを知っておくとよいでしょう。
エディタは主にコードを編集するためのツールです。
一方、IDEはコードの編集だけではなく、実行やデバッグなど、開発に必要な機能をまとめて提供する環境です。
Visual Studio Codeは基本的にはコードエディタですが、拡張機能を追加することで、より多くの開発機能を利用できます。
これからプログラミングやAWS、Terraformなどを学んでいく場合にも、Visual Studio Codeを使う機会は増えてくるでしょう。
次の記事では、実際にVisual Studio Codeをインストールして、開発に使える状態にするまでのセットアップ手順を解説します。
*セットアップ手順についてはこちら
→「https://lovelabengineer.com/2026/10/17/visual-studio-codeセットアップ手順/」

No responses yet