「AlmaLinux上でDNSサーバを構築してみた」_後編②_冗長構成

ITインフラ

▪️目的と背景

前回の記事でDNSサーバの構築を行いました。前回の記事では「マスターサーバ」のみの単一構成でしたが、今回は「スレーブサーバ」「キャッシュサーバ」も含めた冗長化構成で構築を行います。こちらの方が実務では主流です。

個人的には「マスターサーバ」の構築ができればそんなに難しくはないと思います。設定する箇所は基本的には同じだからです。できる限り分かりやすく、分解しながら解説するので最後まで見てください。

前回の記事はこちら→「https://lovelabengineer.com/2026/05/31/「almalinux上でdnsサーバを構築してみた」_後編/
https://lovelabengineer.com/2026/05/17/「almalinux上でdnsサーバを構築してみた」_概念説明編/

▪️「スレーブサーバ」の構築

まず、「スレーブサーバ」の構築を行います。「スレーブサーバ」は基本的に「マスターサーバ」の「ゾーンファイル」を参照する(同期する)ので、ゾーンファイルの作成は行いません。
「/etc/named.conf」で「マスターサーバ」の情報を記載します。

♦︎「/etc/named.conf」の設定

① ファイルを編集するために以下のコマンドを実行します。
*事前に「BIND」ソフトウェアをインストールしておいてください

② 「マスターサーバ」と同じように正引き、逆引き用の「ゾーンファイル」名を指定します。
「スレーブサーバ」なので[type slave;]、「masters」に「マスターサーバのIPアドレス」の[192.168.200.130]を指定します。

③ optionsステートメントを編集します。基本的には記載のルールは「マスターサーバ」と同じです。

④ 以下のコマンドを実行して、文法的に問題がないか同様にチェックしましょう。

▪️「キャッシュサーバ」の構築

キャッシュサーバも設定する箇所は同じです。「/etc/named.conf」に設定を行います。

「キャッシュサーバ」は権威サーバではないので、ゾーンファイルを持ちません。したがって、ゾーンファイルの作成は行いません。

♦︎「/etc/named.conf」の設定

① optionsステートメントを見てみましょう。以下は設定例です。

recursion・・・「キャッシュサーバ」なので再起問い合わせを行います。よって「yes」です。
recursive-clients・・・再起的な問い合わせを同時に受け付けるクライアント数を指定します。
allow-query・・・問い合わせを受け付ける(再起的でなく、キャッシュしてる情報などキャッシュサーバが持っている名前解決情報を参照できる)ホストを指定します。今回は「192.168.200」ネットワーク上のホストのみ問い合わせを受け付けます。
allow_recursion・・・再起的な問い合わせを受け付けるホストを指定します。
max-cache-size・・・キャッシュサイズをバイト単位で指定

同様に文法に問題がないかコマンドを実行してチェックを行いましょう。

▪️「マスターサーバ」の追加設定

「マスターサーバ」は基本的に前回の設定のままでいいですが、「スレーブサーバ」にゾーンファイルを共有するため、「スレーブサーバ」の情報を記載する必要があります。

♦︎「/etc/named.conf」の追加設定

① optionsステートメントに設定を追加します。[allow-transfer] に「スレーブサーバのIPアドレス」を指定します。これで「スレーブサーバ」にゾーンファイルを同期します。

▪️まとめ

これでサーバはそれぞれ「マスターサーバ」「スレーブサーバ」「キャッシュサーバ」の役割を担います。各々役割が違うので設定内容は異なりますが、設定するファイル(場所)は同じです。
できたら実際に名前解決ができるか確かめてみてください。


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